【速報】少年野球の景色が変わる。2027年新ルール受けて私が思うこと。

Uncategorized

2026年2月3日、全日本軟式野球連盟(JSBB)から、少年野球(学童野球)の現場を大きく揺るがす新ルールが発表されました。

「同一試合での投手と捕手の兼任禁止」

2027年度から導入されるこの新ルール。 これまでは、エースがマウンドを降りてそのままマスクを被る…なんて光景も珍しくありませんでしたが、これからはそれができなくなります。

添付資料:2026年以降の学童部・少年部の大会運営に係る変更点について(一覧)【全日本軟式野球連盟HPより】

このニュースを聞いて、「チーム作りが難しくなるな…」と不安に感じた方もいるかもしれません。

「勝てなくなるじゃないか」
「人数が少ないチームはどうすればいいんだ」
そんな声も聞こえてきそうです。

しかし私個人としては、この新ルールには賛成の立場であり「子供たちの未来を守り、成長のチャンスを広げる良いきっかけ」だと前向きに捉えています。

今回は、この新ルールの詳細と、背景にある「怪我のリスク」、そしてこれからの指導者に求められる「器量」について、私なりの見解をお話しします。

新ルールの概要:何がダメになる?

まずは事実確認から。

2027年から、小学生の大会において以下のことが禁止されます。

  • 同一試合で「投手」と「捕手」の両方を守ること
    • 投手が降板して捕手になる → NG
    • 捕手が投手にリリーフ登板する → NG

ただし、他のポジション(内野手や外野手など)との兼任はOKです。

目的は明確で、「投球障害の予防」です。

投げる回数が圧倒的に多いこの2つのポジションを掛け持ちすることで、特定の選手の肩や肘に過剰な負担がかかるのを防ごうというのが狙いです。

なぜ禁止なのか?:隠れた「投げすぎ」問題

ピッチャーには球数制限(1日70球)が既にありますが、今回のルール改正で「キャッチャー」にも焦点が当たったのは、個人的にすごく良かったなと感じています。

ピッチャーが70球で交代しても、受けるキャッチャーが1試合(あるいは1日2試合)ずっとマスクを被っていたらどうでしょう?

返球、盗塁阻止など、すべての投球が全力投球ではないにせよ、キャッチャーの投げる球数は膨大になります。

また、これまでの少年野球では、 「エース(ピッチャー)と正捕手(キャッチャー)が入れ替わってリレーする」 という光景がよく見られました。

これだと、チームの投球制限は守れていても、その2人の肩・肘はずっと休むことなく酷使され続けていることになります。

今回のルールは、この「隠れたオーバーユース」を防ぎ、特定の選手に負担が集中するのを止め、特定の選手への負担集中を解消する手助けになるんじゃないかと思っています。

指導者の「器量」が試される時代へ

このルール変更によって、今までのように「身体能力の高いスーパーマンが1人か2人いれば勝てる」という野球は以前よりも通用しにくくなります。

これからは「投げられる子、捕れる子」をチーム内で3人、4人と育てていく必要が出てくるため、指導者の「技術(育てる力)」が問われることになると思います。

そして、それ以上に問われるのが、指導者の「器量(器の大きさ)」だと感じています。

3番手、4番手の子がマウンドに上がれば、当然ストライクが入らないこともあります。試合が壊れることもあるでしょう。 その時、ベンチの大人が 「ああ、やっぱりダメか」 という顔をするのか。それとも「いいぞ、経験だ!思い切って投げてこい!」 と背中を押せるのか。

「目の前の1勝」よりも「その子の経験」を優先してあげられるか。 そんな指導者の「待つ姿勢」や「受け入れる心」が、今まで以上に大切になってくる気がします。

技術的な面については「どうすれば運動が苦手な子でもストライクが入るようになるか?」といった指導ノウハウや情報は、これからもっと増えてくると思います。

そうした情報をうまく活用しながら、「誰でもピッチャーに挑戦できる環境」を作ってあげるのも、私たち大人の役割になっていくのかもしれません。

2027年までの「移行期間」をどう過ごす?

「ルール適用は2027年からだから、それまでは今まで通りでいいや」ではなく、今のうちから少しずつ準備を始めていくのが理想的だと思います。

子どもたちの体は、今この瞬間も成長しています。

私たち大人がすべきことは、ルールの抜け穴を探すことではなく「どうすれば多くの子が輝けるか」を考えることだと思います。

チーム全員でバッテリーを育て、全員で守る。 そんな「総力戦」の野球の方が、きっと子どもたちも楽しいし、将来的には強いチームになるはずです。

例外的に思うこと

ただ、2027年までの移行期間中「絶対に兼任させちゃダメ!」とガチガチに縛る必要まではないのかなとも思っています。

たとえば、試合数が少ない中で「僕、どうしても両方やりたい!」という意欲のある子がいたとします。

その場合、

  • 「ピッチャーは最後の1回だけ」
  • 「キャッチャーは半分のイニングだけ」

といったように、指導者がしっかりと球数や疲労度を管理した上でなら、両方を経験させてあげるのもアリなんじゃないかと私は思います。

大事なのは「ルールを守ること」自体ではなく、「子供の怪我を防ぐ」というルールの本質を理解して運用することですから。

まとめ:全員が主役になれるチャンス

今回の変更は、見方によっては「チーム作りが大変になる」かもしれませんが、「多くの子がマウンドやホームベースを守る経験ができる」という素晴らしいチャンスでもあります。

ピッチャーやキャッチャーという「ボールに一番触れるポジション」を、多くの子が経験できるチャンスが増えるということです。

マウンドに立つ緊張感や、試合を作る責任感。扇の要(キャッチャー)としてチームを支える役割。

それらを一部の選手だけではなく、チーム全員が味わえる。そんな野球の方が、子どもたちにとっても楽しいし、長い目で見れば野球界全体の底上げにもつながるんじゃないかな思っています。

「僕には無理だ」と思っていた子が、チーム事情で仕方なくマウンドに上がり、1つアウトを取って自信をつける。そんなドラマもこれからはたくさん生まれるはずです。

子どもたちの可能性もより広げられるきっかけにもなると思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました